3月21日(火)のロッテとのオープン戦の模様です。
カープスタメン
1 中 秋山
2 右 野間
3 左 西川
4 一 マクブルーム
5 指 松山
6 三 デビッドソン
7 捕 坂倉
8 二 菊池
9 遊 小園
P:遠藤(7回)→黒原(1回)
ロッテ 2-1 カープ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 :計
C 1 0 0 0 0 0 0 0 0 :1
M 0 0 0 0 1 0 1 0 X :2
打者:
ちょっと心配していた秋山は、初回大きなセンターフライとヒットも打っていたので、心配不要かと思いました。
西川は今日もノーヒットでオープン戦打率.167ですが、まあ開幕に合わせてくるでしょう。
デビッドソンが、いい当たりのサードライナーとレフト前ヒットも打ち、期待感が上がってきました。
投手:
先発の遠藤は7回2失点。内容は良かったので、このまま開幕ローテでしっかり投げて欲しいと思いました。
黒原は1回をピシっと三者凡退。今年はしっかり活躍してくれそうです。
試合全体としては、やはり打線がちょっと寂しいですね。
あとは、もう開幕が近いので、勝負にこだわってほしいと思いました。5回、安田にタイムリーヒットを打たれて1失点した場面、2ストライクから遠藤が投げた球はストライクに見えましたが、坂倉がキャッチ出来ずポロっとこぼしボール判定されました。しっかりキャッチしていたら三振で終わっていたような・・。(こぼしたからボールと判定したとしたらそれも問題ではあるのですが・・)
あと、7回に1失点した場面も、1アウト3塁から井上に勝ち越し犠牲フライを簡単に打たれ過ぎかと。初球真ん中付近にストレートはさすがにいかんと思いました。
さて、カープのオープン戦が始まる前の日本時間午前8時頃、WBC準決勝日本VSメキシコ戦が行われました。今大会の中で一番ハラハラし、最高に興奮しました。
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日本 6-5 メキシコ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 :計
メ 0 0 0 3 0 0 0 2 0 :5
日 0 0 0 0 0 0 3 1 2X :6
(勝)大勢
(敗)ガイェゴス
バッテリー
メキシコ:サンドバル、アルキーディ、ロメロ、クルーズ、レイエス、ガイェゴス - バーンズ
日本:佐々木、山本、湯浅、大勢 - 中村、甲斐、大城
ジャパンのスタメン
1 中 ヌートバー
2 右 近藤
3 指 大谷
4 左 吉田
5 三 村上
6 一 岡本
7 二 山田
8 遊 源田
9 捕 中村
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セカンドには牧ではなく山田が、キャッチャーは甲斐ではなく中村が先発でした。
序盤は先発佐々木朗希とサンドバルによる投手戦。3回まで0-0で進んだが、4回表のメキシコの攻撃はちょっと不運な当たりのヒットが2本続いた後、ウリアスに失投をスタンドに運ばれ0-3。
ああ、今回も前回、前々回と同じく、ベスト4で敗退するのか・・と嫌な予感がよぎりました。しかしこれで試合が動き出し、4回からは日本もヒットが出てランナーを出すように。とは言え、5回裏には岡本が打ったホームランボールをレフトアロサレーナにスーパーキャッチされ、6回裏に2アウト満塁から源田が打ったレフトへのいい当たりもレフトフライとなり得点できず。
それでも攻め続けた日本は7回裏、近藤ヒット、大谷四球の後、吉田がライトスタンドに3ランホームランを叩き込み、一気に3-3の同点。本当にすごすぎる男、吉田正尚。そして5回からリリーフしていた山本由伸が無失点でしっかり抑えていたことも大きかった。
これで行ける、と思った矢先の8回表、メキシコは2ベースの連打で1点を取り、さらにヒットで続くと、日本はピッチャーを山本由伸から湯浅にスイッチ。1アウト2、3塁から三振をとるが、次の打者にヒットを打たれてさらに1点追加される。2塁ランナーはホームタッチアウトでこの回は終了したが3-5とまた2点のビハインド。
メキシコの打線はメジャーリーガーが並んでいるだけあって強力で、やはりこれまでの対戦相手より格段に強さを感じました。一度もリードすることが出来ず、終盤のこの2失点は痛い。負けてしまうのか・・。
それでも8回裏、岡本死球、山田ヒットで続くと、源田は送りバントを決めて1アウト2、3塁に。ここで打順はキャッチャーの甲斐。先発キャッチャーの中村は5回裏のチャンスに代打牧を送られており、キャッチャーは甲斐に代わっていました。負けたら終わりのこの試合、栗山監督は積極的に選手交代を行い、ここは甲斐に代打山川が送られました。山川のいい当たりはレフトへの犠牲フライとなり1点を返し、なおも攻めたが追加点は取れず4-5と1点ビハインドで9回へ。
9回表は大勢が無失点でしのぎ、いよいよ9回裏。先頭の大谷が出塁することを祈る・・。初球をたたいたライナーはいきなり右中間への2ベースヒット!大谷はヘルメットを飛ばして2塁へ疾走し、ベンチに向かって鼓舞するようなポーズ。
盛り上がる日本ベンチ。続く吉田は四球でノーアウト1、2塁のチャンス。ここで回ってきたのが村上。今日の村上は3打席連続三振の後サードフライと、前の試合で復調したかと思いきや、やはりダメか・・という状態。何度もランナーを置いた場面で打てず、今日負けたら「村上が打っていれば・・」ということになりそうだと思っていました。
ただ、ここで代打だとかバントだとかという選択はないと思いました。三冠王、最高のバッターですから。栗山監督も村上の打撃にかけたようで、一塁ランナーの吉田に代走周東を送ってこの回の逆転にかけました。「目覚めろ!村上」日本中が願ったであろうその瞬間、村上の打球はセンターオバーのフェンス直撃。大谷に続いて周東もホームインして、劇的なサヨナラ勝利で決勝進出を決めました!
いや~、興奮しました。間違いなく、後世に語り継がれる試合でしょう。何度も映像を見ましたが、周東の足の速いこと!そして盛り上がる侍ジャパンメンバー。ただ、明日アメリカとの決勝戦が待っています。優勝して伝説になってほしいですね。
栗山監督は積極的にやれることを全部やるという感じでキャッチャーも3人使い、代打で牧や山川、代走で中野や周東、投手も決勝で先発かとも言われていた山本由伸を2番手に使い、全てベストなタイミングで素晴らしい采配をして勝ちをもぎ取ったのではないでしょうか。決勝も今永が先発ですが、高橋宏斗、高橋奎二、戸郷、宮城、伊藤、ダルビッシュ、宇田川、松井、大勢、山崎などガンガンつぎ込むことも出来るので、今日の山本由伸投入も正解のような気がします。
ダルビッシュ、大谷がチームを引っ張る中、全選手が仲間を信じて勝利に向かって全力を尽くして仕事をする、最高のチームだと思います。ガンバレ、侍ジャパン!あと1試合!