埼玉より鯉をこめて!カープ応援ブログ

埼玉育ち(カープ一筋)のおっさんが、埼玉からカープを応援!

鈴木誠也、三冠王への道

鈴木誠也 2020年の成績。

打率.300、25本塁打、75打点。

 

立派である。

5年連続3割25本塁打以上を達成。素晴らしい成績である。

 

この数字だけを見たプロ野球ファンは、さすが日本の4番だと言うだろう。

しかし、カープファンとして応援してきた者から見た昨年の誠也は、過去4年とは違った。

正直、こんなにチャンスで回ってきても期待出来ない誠也は見たことがなかった。早く調子を戻してくれ・・と思い続けている間にシーズンが終了した。

昨年カープが5位に低迷したのは投壊のせい、と言われる。もちろん投手陣が崩壊したのが一番の要因だが、4番の不調の影響も大きかったと思っている。

 

いつもとは違う特別な年だった。新型コロナウィルスの影響で、開幕が大幅に遅れて6月19日に。無観客から始まった。

開幕以降、誠也は打ちまくった。いつもの、チームを勝ちに導いてくれる、期待出来る誠也だった。

カープ3連覇の頃、逆転のカープと言われた。どんなに点差をつけられていても、9回に丸、誠也に回ってくれば、逆転出来るかもしれない。

これほど期待出来るバッターはいない。例えチャンスに打てなくても、最高のバッターが打てなかったんだから、仕方ない。そう思わせるだけの打者。

8月中旬までは、打率.340近い成績を残していた。

 

しかしそこから、明らかに不調と思える状況が続いた。

もちろん、どんな打者にも不調の時期は来る。早く調子を戻して欲しい、そう思っていた。

9月半ばには、ついに打率.300を切る。なかなか調子が戻らない。

そこから11月10日にシーズンが終わるまで、あの状態で打率.290~.300くらいをキープしていたのは、ある意味さすがと言える。

 


正直、チャンスに回ってきても「誠也か・・期待出来ないな・・」と過去4年で感じたことがないくらいの調子が続いた。

完全にタイミングのずれた空振りや、なぜ手を出さないのかと思える見逃し三振など、いつまで続くのかと思っていた。

調子が悪くここぞという場面で打てなくても、散発的にヒットを打ち、打率はキープしてしまう。

そして最後の出場試合、3打数3安打で打率3割というシチュエーションできっちり3打数3安打するところはやはり並の打者ではない。

 

昨年はコロナがなければオリンピックが行われていた。そこを見据えていたことも何らかの影響があったのか?

あるTV番組で、石橋貴明に「ギリギリ3割だったくせに」と言われ、本人もあんな成績ですみませんという表情。やはり不本意なシーズンだったのではないだろうか。

打点が75と、3連覇時には90打点以上を上げていたことを考えると、前後打者の影響もあるとは言え寂しい結果だった。

 

TVで解説者の話を聞いていると、セ・リーグ三冠王に近いのは、岡本だ、村上だ、あるいは大山だという声が聞こえる。

しかし、今年は、日本の4番が誰なのか打撃で見せつける、過去最高の鈴木誠也が見たい。

通天閣打法で三冠王を取り、そして大リーグに舞台を移してくれると信じている。

 

2020 鈴木誠也 月別成績
月名 打率 試合 打席 打数 得点 安打 2B 3B 本塁 塁打 打点 三振 四球 死球 犠飛 盗塁
6月 0.343 9 40 35 6 12 1 1 5 30 9 5 5 0 0 0
7月 0.340 25 113 94 25 32 7 0 4 51 18 15 16 2 1 2
8月 0.267 25 106 86 12 23 6 1 5 46 13 15 16 3 1 0
9月 0.265 26 109 102 18 27 4 0 5 46 12 16 5 1 1 2
10月 0.290 27 120 93 20 27 4 0 6 49 22 20 25 2 0 2
11月 0.400 6 26 20 4 8 4 0 0 12 1 2 5 1 0 0
                                 
total 0.300 118 514 430 85 129 26 2 25 234 75 73 72 9 3 6