2024年8月22日(木)の試合結果。
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G 1-2 C
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 :計
C 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 :2
G 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 :1
(勝)島内 8勝6敗
(S)栗林 4敗33S
(負)ケラー 2敗1S
バッテリー
C アドゥワ、塹江、森浦、黒原、島内、栗林 - 坂倉
G 戸郷、大勢、ケラー - 大城卓
カープスタメン
1 中 野間
2 遊 矢野
3 三 小園
4 右 末包
5 捕 坂倉
6 一 堂林
7 左 中村奨成
8 二 菊池
9 投 アドゥワ
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6回裏、坂本ヒット、門脇ヒット、浅野ヒットで巨人が1点先制。
9回表、野間レフト前ヒット、矢野送りバント、小園センター前ヒットでカープが1点を返して同点。
10回表、菊池四球、代打秋山ライトへの2ベース、矢野レフト前ヒットでカープが1点を勝ち越し。
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巨人先発は戸郷、カープ先発はアドゥワ。秋山がスタメンからはずれましたが、走塁時に足に球が当たった影響で大事を取ってベンチスタートとなったようです。
戸郷は立ち上がりから素晴らしい内容のピッチング。カープ打線は、8回まで散発の3安打と1四球のみで、2塁すら踏めませんでした。
対するアドゥワは、ランナーは出しながらも失点はしないという粘りのピッチング。1回裏には1アウト2塁からサードゴロを小園が1塁に送球するふりをして飛び出した2塁ランナー丸をアウトにする好プレーに助けられ、2回裏も1アウト満塁のピンチに戸郷のサードゴロダブルプレーに助けられる。
3回裏も2アウト1、3塁、4回裏もノーアウト1、2塁とピンチの連続。よく5回まで無失点で凌いだと思います。
それでも6回裏、1アウトから坂本、門脇、浅野と3連打されてついに1失点して均衡が破れました。2アウト2、3塁で塹江をリリーフに送り、丸を打ち取って何とかこの回1失点のみでこらえました。
7回裏は森浦が、8回裏は黒原がしっかり抑え、1-0のまま9回表へ。2試合連続完封勝利している戸郷が引き続きマウンドに上がり、3試合連続完封勝利目前でした。
しかし9回表、先頭野間が高く弾んでサードの頭を越えるヒットで出ると、代走羽月。矢野がバントで送った後、小園はノーボール2ストライクと追い込まれてから外に来た落ちる球をうまくセンター前にはじき返し、ついに同点!
9回にようやくドラマが待っていました。阿部監督は1失点するとすぐに戸郷を大勢に交代し、この回は同点止まりで終えました。
9回裏のマウンドは島内。丸四球とオコエのヒットで2アウト1、3塁とサヨナラのピンチをつくってしまうが、岡本をサードゴロに打ち取って何とか延長戦へ。
10回表はケラーがマウンドに上がり、1アウトから菊池が四球で出ると、ここで代打秋山。秋山はライトに2ベースを打って1アウト2、3塁の大チャンス。ここで野間に代わって1番に入っていた大盛に代打上本を送るが、浅いセンターフライで2アウトに。しかし2アウトから矢野がレフト前にはじき返してついにカープが勝ち越し!
10回裏は、最近投げるタイミングがなく、8月9日以来のマウンドとなった栗林が三者凡退に抑えて勝利!
まさか8回まで2塁すら踏めない状況から、9回に追いつき、10回に逆転して勝利するというドラマが待っているとは思いませんでした。3試合連続完封目前の戸郷の勝ちを阻止し、さらには逆転して勝利。
今シーズンは、不動のショートと思われていた小園をサードに追いやり、ショートのレギュラーの座を掴み取った矢野。元々守備がうまく肩が強いことは知られていましたが、粘り強くしぶといバッティングで打撃面も成長を続けて、今やはずせない戦力になりました。一方の小園も、今季は4番に座ることも多く、「ここぞの小園」と言われているくらい頼りになり、カープ打線になくてはならない存在になっています。この二人が、同点打、勝ち越し打を打ち、ドラマティックな逆転劇。
そしていつものことですが、粘り強く投げたアドゥワから、塹江、森浦、黒原、島内、栗林と最小失点でつないだ投手陣が頑張ったからこそ逆転出来ました。やはり今年のカープの躍進は、リーグ1の防御率を誇る投手陣あってこそです。